文部科学省は、学校の教室の「望ましい温度」の基準を1964年の基準策定以来初めて、五十四年ぶりに以下の通り、改定したそうです。

(従来)「10度以上30度以下」 ⇒ (改定後)「17度以上28度以下」

『暑さ寒さを乗り切ってこそ子ども』という古い考え方を転換するメッセージになると、ある記事に掲載されていました。

この古い考え方は、まるで昭和の発想ですね。

平成が終わろうとしている最近まで「10度以上30度以下」が学校の教室の「望ましい温度」であったというのは信じがたいことです。

その弊害として、「勉強に集中できない」「基準を理由に30度を超えないとエアコンを使わない学校がある」などの声が出ていたそうです。

一方、公立小中学校普通教室の冷暖房設置率は、昨年四月で49・6%。

一九九八年当時3・7%からみれば大きく改善されてきましたが、現在の家庭のエアコンの普及率91.1%と比べるとまだまだです。

「校舎の耐震化が一段落し、次は空調、という空気が自治体の間にある」という話があるそうですので、この改定を機に、冷暖房設置率が改善していくと良いですね。

ところで、もし、塾の教室の「望ましい温度」を「10度以上30度以下」にしていたら、その塾の存続はないように思うのですが、いかがでしょうか。