「長幼の序」とは儒教に基づく道徳心の一つで、「年長者と年少者の間にある一定の秩序」のことをいいます。

つまり、年長者と年少者との間には社会習慣上守るべき一定の規律があるということです。。

このことは、ただ単に年長者と年少者というだけでなく、家庭での親子関係、教師と生徒の関係、先輩と後輩、社会の人間関係等にも及んでくることです。

この「長幼の序」という概念、最近の日本では成果主義という名のもと、蔑ろにされてきていますが、こういうことが蔓延していては良い社会が形成できるとは思えません。

一定の秩序があってこそ、社会もうまく回転していくはずです。

私、個人としても成果主義という言葉に踊らされることなく、「長幼の序」を大切にし、行動していきたいと考えています。

一方、子供は大人の鏡だとはよく言ったもので、今の子どもたちは、学年が違っても言葉遣いも対等で、先輩、後輩に対しての意識はあまりないようです。

これでは、社会人となった時、自分の立場・役割・責任をきちんと把握し、行動していけるか心配です。

私は、勉強だけでなく「長幼の序」を塾生たちに伝え、社会の組織の中で役に立つ人間に育てるようにしていきたいと考えています。