「 夏の庭 て知ってる?」(A君)
「何それ?知らない。」(私)
「本だよ、本!映画や舞台にもなっているんだよ。」(A君)
そんな会話があったのが先週の火曜日。
A君の次の授業のあった木曜日に教室に来るなり、
「先生、この前、言ってた本。もう3,4回読んでるから、しばらく貸してあげるよ。」
と言い、有無を言わさず、私の机の上に「夏の庭」を置いていきました。
この本の内容よりも、いつもやんちゃで私に注意ばかり受けているA君が、この本を薦めてくれたことのほうが気になり、昨日1日かけて、読んでみました。
読み進んでいくうちに、いつの間にか主人公の心情をA君と置き換えて考えていました。
例えば、「僕は自分の部屋で1人で勉強しているよりも、お母さんと一緒にリビングで勉強している時のほうがずーと集中できる」というような件があると、A君もそうなんだろうなというようにです。
そして、読み終わり、A君が私に勧めた真意についてははっきりと分かりませんが、とても興味深く読むことができました。
また、主人公が経験したような心に残る少年時代の良い思い出を、A君、いや全ての塾生がこの教室通して、経験してくれるように運営していきたいとも思いました。
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