「正しい勉強法」の第2回目を昨日から塾生に配布しています。

今回は1年半にわたって講師としてお越し頂いている先生に「受験体験記」について書いて頂きました。

塾生がこの先生の繰り返し学習法を見習って、学力を伸ばしてくれることを期待しています。

~先生のプロフィール~
中学三年生の時、数検準二級と漢検二級取得・高校二年生の時英検二級取得

都立日比谷高校卒業 東京大学教養学部文科二類在学

<受験体験記>

ここでは、高校受験と大学受験において私が取り組んできた勉強方法などについて書こうと思います。

 まずは高校受験についてですが、高校受験の時の勉強方法は特定の問題集を繰り返し解くというものでした。

中学の内容の全範囲を網羅している問題集を一教科につき一冊ずつ選び、完璧に解けるようになるまで何度も繰り返し解いていました。

また、英単語や英熟語に関しても市販の英単語集や英熟語集を買い、ひたすら暗記していました。

様々な問題集に手を出すよりは一つの問題集を完璧に解けるようにしたほうが知識は定着しやすいと思います。

取り組み始めてからその問題集が自分にとって簡単だったり、難しかったりした場合は、別の問題集に切り替え、また、一つの問題集を完璧に解けるようになったと思ったら、それよりも少し難しいものに切り替えていました。

難しい問題集に切り替えてからも、以前に覚えたことを忘れないようにするために前の問題集にも時々は取り組んでいました。

問題集の問題をある程度解けるようになってきたら過去問にも取り組み始めました。

時間を計って何年分かを解いてみると、学校ごとの傾向がある程度わかってきたので、過去何年分かを自分なりに分析して、どの範囲が出やすく、逆にどの範囲が出にくいのかを調べ、出やすい範囲を重点的に勉強することにしました。

また、事前に合格に必要なおよその点数を調べ、それをもとに教科ごとの目標点を定めていました。

生活習慣も試験の始まる時間帯に合わせて、夜型ではなく、朝型にするように努めました。

試験が近づくにつれ、だんだん緊張してきて不安にもなってきましたが、出来るだけ普段と同じような生活を心がけました。

試験当日も出来るだけ緊張したくなかったので、落ちてもいいやくらいの気持ちで試験に臨みました。

 また、大学受験の時の勉強方法も高校受験の時と同様に、繰り返し学習を軸に勉強していましたが、大学受験の時はさらに日ごとの勉強計画を立てていました。

計画は時間ではなく、量で決めていて、平日に新しい内容を、土日にその週の復習と以前に覚えた内容の復習をしていました。

大学受験の時は高校受験の時よりもかなり早い時期から過去問に取り組み始めました。

このときは合計及び教科ごとの目標点だけでなく、大問ごとの目標点も決めていましたし、この問題に何分というように、解答するのにかける時間も決めていました。

この目標は過去問を解いたり、模試を受けたりしながら、無理のないように変更していきました。

大学受験の時は、模試を何度も受けていたせいか、第一志望の大学の試験の前にほかの大学の試験もいくつか受けていたせいか、あまり緊張せずに試験を受けることが出来ました。