小中学校の授業時間が30年ぶりに増えることになりそうです。
ゆとり教育が見直され、やっと、国も重い腰を動かし、学力低下に歯止めがかかることが期待されていますが、早くても実施は2年後です。
文部科学省でも現行の授業だけでは充分でないことを正式に認めているわけですから、私塾の存在意義が必然的に高まるのは当然のことでしょう。
私たち塾関係者が、子どもたちにしてあげられることは、自分たちが考えている以上に沢山あるようです。


以下は記事の詳細です。

中学も授業10%増 主要5科と保健体育…中教審部会素案
 中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)の中学校部会は31日、中学校の授業時間について、国語、数学、英語などの主要5教科と保健体育を全体として10%増やすことなどを盛り込んだ素案をまとめた。

 現行の学習指導要領の目玉だった総合学習の時間や選択教科については削減する。その結果、3年間の総授業時間数は3045回(1回50分)となり、全学年で週1回程度増加する見通しだ。総授業時間数が増えるのは、小学校と同様、1977年度の学習指導要領改定以来30年ぶり。文部科学省は今年度内にも学習指導要領を改定する方針で、早ければ2011年度から実施される。

 中学校の総授業時間数は、77年度の改定前は3535回だったが、その後減り続け、98年度に改定された現行の指導要領では2940回まで減少している。

 素案では、主要5教科と保健体育で、それぞれどの学年の授業時間を増やすかを示した。〈1〉入学後すぐにつまずく生徒が多い数学は1年と2年〈2〉近現代の歴史を重点的に学習させるため、社会は3年〈3〉内容が次第に難しくなる理科は2年と3年〈4〉国語は3年〈5〉英語と保健体育は1~3年――で授業時間を増やすことが適当とした。そのため、これら6教科の授業時間数を、3年間で200回増やす必要があるとしている。

 一方、総合学習の時間は、現在、全学年で週2~3回行われているが、現場教師から主要教科の授業時間増を求める声が強いことなどから、各学年とも週1回削減する。素案では、総合学習の授業を、土曜日や夏休みにまとめて実施することも提案している。

 また選択教科の拡大で必修教科が減り、基礎的な知識を身につけられない生徒が増えたといった指摘があることから、選択教科も縮小する方針を打ち出した。